過去ログ - 美琴「ねぇ……いつになったら、アンタは許されてくれるの?」 一方通行「…………」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西)
[saga]
2011/04/19(火) 01:09:05.43 ID:6+gkxxMw0
「……じゃ、私こっちから回るから」
「………………おォ」
建物に入り、エレベーターに乗った二人は、目的の階に着くと二手に別れた。
何せ、回る墓がかなり多いのだ。
二人で一つずつ回ると時間がかかる。
そんな訳で、美琴は一方通行と別れて歩き出した。
学園都市にある墓地は、一言で言うなら『シンプル』に尽きる。
墓地、と言っても骨壷の入っただけのコンパクトな墓石しかない。
パーティションで区切られた『ブース』の中で暗証番号を入力すると、
それがエレベーターやリフトによって運ばれるという仕組みだ。
「…………」
美琴は、いつも通りに暗証番号を入力して墓を呼び出す。
「……よっ、と」
そっと墓に添えてある花を取り替えた。
一応、墓に花を添える事も許されている。
ただし、定められた数以上を供えるとダストシュートに放り込まれてしまう。
ちゃんとその事に気をつけておかなければならない。
(……久しぶりね。一ヶ月ぶりぐらいかしら)
美琴と一方通行は、月に一度花を取り替えにここを訪れている。
もはや習慣と言っても良いだろう。
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