過去ログ - 美琴「ねぇ……いつになったら、アンタは許されてくれるの?」 一方通行「…………」
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127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga]
2011/07/14(木) 23:54:58.53 ID:5OGzTvu30










ぼんやりと、一方通行は白い壁を見つめていた。

ここは、墓地の入口に設置してある休憩所だ。

新品同様に設置してある灰皿を見れば、ここにどれほどの割合で人間が訪れるかがよく分かる。

一方通行は深く息を吸う。

自分の担当する分が終わった彼が、ここで同居人を待ち始めたのが確か二十分ほど前。

そろそろ向こうも終わらせて、ここを通るはずだ。

昔の事を思い出すのは、一度止める事にする。

彼はあまり昔話は好きではなかった。

それなのに思い付くのは、過去の事ばかりだ。

この場所にいると、不思議と頭の中にそれだけが出てきてしまう。

(……俺は、いつまで未練たらたらなンだろォな)

一方通行は笑う。

自嘲するように。

憐れむように。

「よォ。終わったか」

ちょうどそこで、美琴が戻ってきた。

彼女はこちらに気付くと、

「ん。行きましょ」

「……あァ」

先に行く彼女に遅れて、一方通行は歩く。

二人は少しだけ名残惜しそうにしながらも、急ぎ足で建物を出た。





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