過去ログ - 美琴「ねぇ……いつになったら、アンタは許されてくれるの?」 一方通行「…………」
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134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga]
2011/07/15(金) 00:08:54.95 ID:LACRDplT0
「……のンびり茶でも飲む仲じゃねェだろ」

「それもそうか」

淡々とした調子で答えると、あっさりと引き下がった。

おそらく、分かっていて言ったのだろう。

一方通行はドアを押す。

ギィ……と重い音と共に扉は開く。

そのまま、彼は一歩踏み出そうと――

「……少しは、吹っ切れたかな?」

動きが、止まる。

何かを言おうとして口を動かすが、そこからは何の音も出ない。

一方通行はノブを握ったまま、しばし逡巡すると、

「…………さァ、な」

明確ではない答え。

いつもの事だった。

いつまで経っても、良い返しは出来ない。

話は終わった、と言わんばかりに一方通行は歩き出す。

後ろの『医者』は何も言わない。

ただ、視線を投げ付けるだけだ。

一方通行はさっさと部屋から出た。

そうして振り返り、ドアをゆっくりと閉める。

見慣れた顔は、こちらをじっと見ていた。

ドアが完全に閉まりきる直前、彼は小さく呟く。





「じゃあな、『冥土帰し(へヴンキャンセラー)』」





それは、どこか刺のある口調だった。





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