16: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:28.37 ID:IlG4AtQX0
一方通行「ゲヒ、ひ、ひ、ひ、ひは。
ヒハハハハハハハハハ。ハハハ。ハ。は。ハハ。は。」
それは、『風』だ。空気の流れ。空気の、『ベクトル』操作。
否、それだけではない。
如何に強力な気流だろうと、ただの風だけで聖人たる神裂にダメージを与えるなど、不可能だ。
一方通行が操作したベクトルは、『重力』。
空気に働きかける重力――――即ち、『気圧』の操作。
万物が生まれた時から知らず知らずに背負い続ける巨大な負荷を、何倍にも増加させたのだ。
圧縮された大気は、神裂の全身を均等に圧し潰していく。
神裂「ぎ、ぐ、が……ぁっ、っ、っ!!!!」
それでも神裂は、腕を振るい、指を振る。
夥しい量の血を流し、赤い雨に打たれながら、尚も動く。
やがて、手繰られ続けた鋼糸は、神裂を覆い囲むように、一つの空間図形を象った。
――――立方体。
神学的にも重要な象徴となる、『四角形』のみで構成された立体図形だ。
四大天使を初めとする十字教的意義、四大元素を象徴するとされる魔術的意義等々、挙げればキリがない。
そして、この時。
神裂がこの立方体に込めたモノは。
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