過去ログ - 上条「ん…? サイレンの音?」
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24: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:32:38.42 ID:IlG4AtQX0


上条「初めて会った時に、言ってたよな」


 ――――地獄の底まで、ついてきてくれる?

 少女は、そう言った。


上条「俺の答えは、あの時と変わらねぇ。
    地獄の底までついていくなんざ、ゴメンだよ」


 ――――地獄の底までついて行きたくなけりゃあ、地獄の底から、引きずり上げてやるしかねーよなぁ

 だから、少年は、そう思った。


 地獄のような戦いを何千回経たとしても、今日という絶望を何万回繰り返したとしても、その答えは、変わらない。

 少なくとも、今、少年がそこに立っているのは、たった一人の少女を救う為だった。

 そして、救われなかった世界の全てを救う為に。

 いつかの時と同じように、いつもの時と同じように。
 命をかけて、たった一人の少女を地獄から引きずり上げる為に、世界の全てを救う為に、上条当麻は立っている。
 それはきっと、どちらを優先するべきという事も無く、その少年の中で、二つは同じ事なのだろう。

 禁書目録を救う。世界を救う。理由も無く、信念も無く。
 ただ、上条当麻は、救いたいと思うから。命を懸けて救う価値があると思うから。




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