過去ログ - 上条「ん…? サイレンの音?」
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7: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:56.15 ID:IlG4AtQX0

 神裂は直感する。少年の異能、その強大さ。
 全てを掌握し、全てを拒絶する、その能力の一端を垣間見た。

神裂「ぐ、ぅっ!!」

 否、たかだか『指が折れた程度』で、隙を見せてはならない。
 真に危険なものは、今まさに神裂へ触れようとする、その毒手。

 咄嗟、その場に屈み、両手をかわす。
 大きく空振った手は伸ばされたまま、少年は無防備に空いた腹に神裂の身体を抱え込む形となった。

 突進の勢いは失われていない。
 少年の体勢そのものは隙だらけではあるが、その『全てを弾く』身体が、神裂へと近付いて来る。
 神裂にとって絶好の機会であると同時に、未だ危機は脱し切れていないのだ。

 攻撃を阻む異能の壁。七閃を以ても破れない、絶対防壁。
 単純な打撃を、たとえ全力で打ち抜いたところで、効果がある保証は無い。
 しかし、攻撃の為の魔術式を練る間も無い。
 ならば。

 神裂は、突進してくる一方通行から飛び退き、僅かに後退して。

神裂「は、アアアアァァァッ!!!!」

 全力で、地面を殴りつけた。



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