21:別人 ◆Q7pSHpMk.k[saga]
2011/04/19(火) 22:40:21.19 ID:m8/OVveo0
予想外の事態に焦った垣根が、慌てて絹旗を慰めにかかった。
「ちょ、泣くんじゃねーよ!」
「……泣いてません」
彼にとっては最悪なことに、若干鼻声でそう返答されてしまう。
「進展なんか超ある訳ないでしょう。今朝も超子ども扱いされました」
「あー、それはしょうがないだろ。年の差が有るしな」
迂闊に質問した事を悔いる垣根だが、すでに手遅れだった。
スイッチが入った絹旗は、感情のまま捲し立てる。
「もう5年も超一緒にいるのに、ぜんぜん見向きもされないのはどういう事ですか!」
「だから」
「こんな超可愛い女の子が一つ屋根の下だというのに、手を出す気配なんか超ありませんが!?」
「それは」
「超熟女趣味ですか!? それとも超男好きですか!?」
「周り見ろよ、頼むから!」
店員や客の好奇の視線が集中していることに気づいた絹旗は、顔を赤くして動きを止めた。
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