過去ログ - とある科学者と絹旗最愛
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25:別人 ◆Q7pSHpMk.k[saga]
2011/04/19(火) 22:41:34.09 ID:m8/OVveo0

追われていた自分を拾ってくれて、早5年。

その年月は、両者の距離を作り上げてしまっていた。

ずっと親子の様に過ごしてきたのだ。

今更男女の情を伝えたところで、相手は困惑するだけだろう。

そんなことは分かっているからこそ、絹旗は動けない。


「でもなあ、色仕掛け作戦じゃ後何年かかるか……」


ぼやく垣根を、絹旗が眼力で黙らせる。


「向こうが私を押し倒したくなるまで、自分を磨くしかないんです!」

「そりゃ正論だ」


そんな決意も空しく。

とある研究所で、1人の男が「お父さん……パパ……いや、まだ無理か……?」と葛藤していた事は誰も知らない。



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