過去ログ - 佐々木「ふむ、今日は彼にしようか」
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63: ◆W8P0dYk0II[sage]
2011/04/23(土) 11:28:10.50 ID:Amq0YFcJ0
女性たちは早口でこそこそ喋り、その間もボクを睨み続ける
ボクはそれらに苦笑しながら、とりあえず目の前の女性を見据える
佐々木
「君は何が言いたいのかな?」

なるべく友好的に微笑む
彼女は、一瞬唇を噛むと口を開く

「か、あ、彼は、彼はね、一週間前の夜に、駅前から一本入ったとこのラブホテルに……」

彼女はそこで一旦言葉を切り、唾を飲み込むそして

「髪の短い、細身の、美人な女の子と入っていったんだって!!」

最初は冷静であろうとしてたのに、最後の最後で声を荒らげていた
その目には涙が浮かび、ボクを睨みつけていた
……やれやれまるでボクが悪者だな
心の中で溜息をつきながら、改めて向き直る
佐々木
「それで、その女性がボクではないかと、君たちは疑っているのか」
女性たち
「「「「…………」」」」

ボクの言葉に睨みで肯定
何度か納得したように頷いてみせると、女性たちは不審げな表情を浮かべた
それを気にせず
佐々木
「まぁ、君たちの周りに細くて髪の短い女性はいても、美人はボクくらいしかいないからねぇ」
「疑われても仕方ない」

やれやれと肩をすくめる
ボクの言葉をどう受け取ったか知らないけど、全員が怒りの目線でボクを射抜いた
そして、全員が何やら口を開こうと身構えた
佐々木
「やれやれ、長期戦か……」

溜息をつきながら言葉の雨に身体を晒す



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