20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/29(金) 18:34:39.04 ID:LQAp/KUE0
「さて、お話を伺いましょうかって言いたいところだけど」
ティーカップを手に取るなり、麦野はそこまで言って言葉を区切った。
番外個体は、不思議そうに麦野の顔を見つめている。
「もう、寝たら?」
「はあ?」
番外個体は呆気にとられた。
「寝たら?って、今何時だと思ってんの?」
「もうすぐ、九時ね」
壁際の時計を見て、麦野が淡々と答える。
「ガキじゃあるまいし、こんな時間に寝られるわけ…」
「顔、真っ青よ」
番外個体の言葉を遮って、麦野が言った。
その表情に、番外個体をからかうような色は微塵もない。
「そんなにひどい?」
「ここまで歩いてこられたのが、不思議なくらい」
番外個体は、思わず自分の頬に手を当てた。
夜気に当てられた頬は、ひんやりとした感触を伝えてくるが、
当然のことながら、その色までは分からない。
「寝巻取ってきてあげるから、今日はもう寝なさい」
そう言い切ると、麦野は番外個体の返事も聞かずに席を立った。
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