2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/04/21(木) 21:53:23.56 ID:Ru5QN+hSO
平沢唯は殺されようとしていた。
同じクラスメイトである立花姫子に。
ここまではなんとか逃げ延びてきたが殺されるのは時間の問題だろう。
立花姫子の手には巨大なナイフが握られていた。
どうしてそんなものを持っているのか、
そもそもなぜ、自分は彼女に殺されなければいけないのか。
唯にはわからなかった。
唯は廊下の角に息を潜めていた。
姫子とは目と鼻の先程度の距離。
彼女がこちらに向かって廊下の角を曲がれば一瞬で発見され、あっさり殺されるだろう。
唯は当たり前だが武器などもっていなかった。
そうでなくとも姫子はソフトボール部に入ってる。
運動能力や基礎体力が根本的に違いすぎる。素手でやりあったとしても生き延びるのは困難だろう。
震える手でスカートのポケットをまさぐる。
携帯電話を取り出して開いた。
画面に浮かんだのは二つの単語だった。
――DEAD END
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