23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/04/22(金) 13:54:56.02 ID:Hio9flSSO
【2011/5/21/PM 6:22】
唯「どうしてどうしてどうしてどうして……意味わかんないよ!」
唯は廊下の一角に身を潜めていた。
もちろん逃げることは考えた。
しかし、日記の表示は唯が逃げ切ることができないことを示していた。
下に逃げようとすると――――姫子に先回りされて殺されると表示される。
上に上がろうとすると――――屋上にたどり着くが、最終的に追い詰められ殺されると表示される。
これから殺されるという恐怖に膝が笑っている。
これでは満足に走ることもままならないだろう。
唯(どうして姫子ちゃんに先回りされるの!?)
考えるまでもなく唯は理解した。
相手も未来日記を持っている。
つまり唯の動向を読むことが可能なのだ。
唯(私、死ぬの?)
激しすぎる動悸に目眩がする。気持ち悪い。涙が溢れて視界が滲む。
姫子「ゆーい。逃げたって死ぬんだし諦めたら?
誰も唯を助けてなんてくれないよ」
姫子の声が廊下に響く。
悠然とした足音が、[ピーーー]側と殺される側をはっきりと告げる。
姫子「唯の日記にも書いてるあるんでしょ?
用務員も先生も誰も来ないって。
たとえ来たとしても、それは唯が死んだあとだろうね」
足音が近づいてくる。
唯はパニックに陥っていた。
気づいたら上に向かって走っていた。
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