9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/04/22(金) 09:04:29.64 ID:Hio9flSSO
誰かに呼ばれているような気がして唯は重いまぶたを開けた。
視界いっぱいに青空が広がっていた。
唯「……へ?」
状況が認識できなくて唯は間の抜けた声を漏らした。
固い感触。背中が痛い。自分が床に仰向けになって寝ていることだけは、なんとか理解できた。
唯「うぅ……ここどこ?」
「ここは[第三十八因果律大聖堂じゃ]」
唯は身体を起こして、声のした方向を見た。
小柄な少女が唯から少し離れた位置でトウモロコシをかじっていた。
「マヌケな面じゃの」
おそらく身長は唯の腰より少し高いだけ程度だろう少女は、幼い外見には不釣り合いな言葉遣いで言った。
唯「……どなたでしょうか?」
「小魔使いのムルムルじゃ。デウスに仕えている」
ムルムルと名乗る少女が、その色黒い指で唯の背後を指す。
「私がデウスだ」
遠雷のように低い声が大聖堂に響く。唯は後ろを振り返った。
唯は驚愕に目を見開いた。
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