過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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123: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:03:31.60 ID:S2N4PKdpo

「うわぁぁぁああああああああ!!」
 
 考えるより先に、悲鳴が喉から絞り出された。
 彼はナイフから手を放そうとしたが、いくら振ろうと手はナイフの柄に張り付いて離れない。
逆に錆が柄から手を侵食し、掌がじわじわ黒く染まっていた。
 
 怖い!
 恐い!
 
 彼の願って止まなかった破壊。そこに自分自身は含まれていなかった。
 だから恐れた。もう願いも何もかもどうでもいい。今はただ、この恐怖から逃れたかった。

 半狂乱で叫び続ける彼の目の前で、怪物が"解けた"。
 解けた、という表現が正しいのかはわからない。
 霧のような煙のような、靄のようでもあり煤のようでもある細い影が、怪物から伸びた。
それは何かの文字のようでもあったが、とても確認する余裕などない。
 影は彼を目掛けて伸びていたからだ。


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