過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/05/16(月) 00:07:55.81 ID:S2N4PKdpo
「――え?」
口から出たのは、そんな間抜けな言葉。
身体から力が失われ転倒、暗い床が迫る。
二転、三転。頭を強かに何度も床に打ちつける度、顔中に激痛が走る。
彼女は何故、こうなっているのか理解できずにいた。ただ躓いただけなら、こうはならない。
よほど速度が乗っている状態ならまだしも、まだ走り出したばかりだったのに。
何回も顔面を床に擦りながら回転し、ようやく止まった。ひり付く顔をさすろうにも、手足の感覚がない。
指一本動かせなかった。
ゆっくりと閉じた目を開いた時、そこに彼女が見たもの、それは――。
やけに高い天井。
90度回転した景色。
そして首から上がないのに立っている身体。
身に付けている服も、自分が今朝着てきた服と同じ物。
男は左手で首のない身体を支え、右手には錆が浮き、刃が欠けた小振りのナイフ。
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