過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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14: ◆ySV3bQLdI.[saga sage]
2011/04/22(金) 00:46:25.91 ID:Nr8ofJqko

 だが、最早そんなことはどうでもいい。

「いや、かわいいからつい、な」

 子供。
 からかう。
  
 それらの単語に、いよいよ杏子の怒りは沸騰し、頂点に達した。
 
「っっざっけんなーーー!!」

 火事場の馬鹿力とでも言うべきか。
 杏子の両手が、コンクリートに埋まり片足で踏まれている槍を男ごと強引に持ち上げた。
 それだけでは終わらない。降りる間もないまま破片と一緒に空に打ち上げる。

 意図した形とは違ったものの、杏子は最大のチャンスを逃さない。
 空中なら逃げ場はないはず。
自由になった槍を伸ばし、更に分割。鎖で繋がれた槍は蛇の如くうねり、獲物に襲いかかる。
 
「取った!」

 柄を引き、狙いを定めた。
十数メートルにまで伸展した槍は、不自然な体勢で落下する男の脇腹を薙ごうとするのだが、

「な――!?」

 直前で男が空中で限界まで身を捩り、素早く回転。錐揉みしながら姿勢を変える。
 結果、槍は僅かにコートの裾を払ったに過ぎなかった。
 今度こそ捉えたと確信した杏子は焦り、一瞬、追撃の判断が遅れた。
その隙に相手は着地、コンクリの床を砕きながら激しく波打つ鎖と柄から連続のステップで逃れてしまう。



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