過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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187: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/06/04(土) 12:58:54.16 ID:v/l9YJYTo

 明らかに怒気を孕んだ声で、ほむらは鋼牙を問い正す。

「何のつもり? 何故、私の邪魔をするの……!」

「一つ、言っておく」

 だが鋼牙は問いに答えず、ライターをしまうと一方的に告げた。
鋼牙もまた、最優先事項である使命を果たす為なら、他人の都合は関係ない。

「お前が何をしようが興味はない。だが、ここでやられると仕事の邪魔だ。さっさとここから逃げろ。さもなくば……」

「さもなくば……?」

 ほむらは言いながら、鋼牙から見えないよう指を伸ばして引き金に添えた。
 一触即発。
 相対する二人は無言で火花を散らす。最早、いつ爆発しても不思議はなかった。
 腕が強張る。全身が緊張している。鋼牙の答え次第では、ほむらは初めて人間を撃つかもしれない。
 殺す気はないが、そんな余裕が通用する相手ではないだろう。
 それはきっと、越えてはならない一線。それでも、彼女は行かなければならなかった。

 そして鋼牙が、答えをを口にした。
 ただ一言――

「死ぬことになる」
 
――と。




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