過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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20: ◆ySV3bQLdI.[sage]
2011/04/22(金) 00:59:34.58 ID:Nr8ofJqko

「見滝原か……そういや、あそこには……」

 杏子は男の言葉を思い出す。
 次の仕事場、見滝原。どこかで聞き覚えのある街の名だと思っていた。

 この街の魔女も、分かっている限りでは残り一体。早々に片付けて河岸を変えるのも悪くない。
どうせ宿なしの身だ。少なくとも、ここよりは退屈しないだろう。

 そうと決まれば、こんなところで寝ていられない。全身のバネを使って勢い良く跳ね起きる。
 頭上には円い月。明日の晩辺り、満月だろうか。
やっぱり戦うなら、このくらい月の奇麗な夜がいい。ここみたく光源に乏しい場所なら尚更。
 もう周りは真っ暗なのに、月のせいか戦い易かった。奴の黒コートが闇に溶け切らず浮き彫りになっていたからだ。

 もちろん、それだけじゃない。円い月を見ていると気分が昂揚する。
こんな美しい月光に、銀の双剣はさぞ映えることだろう。

 ふと思う。自分はこんなにも戦闘狂だっただろうか。
 それはあの男と戦ったせいか、好き嫌いは別として数少ない知り合いに逢えるからか。
先ほどまでと打って変わって、杏子は狩りの前の興奮に酔い痴れていた。

 まるで自分が一匹の獣、満月に狂う人狼にでもなったかのよう。
 ならば狼らしく、獲物の喉笛を噛み千切って勝利の雄叫びを挙げてやるとするか。

 金色の月を見上げて、杏子は八重歯を剥き出しにして獰猛に笑った。






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