過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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271: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/11(月) 02:46:50.87 ID:ebW4Nw1Do

「まだ足りなかったのね……!」

 マミは咄嗟に、再度ホラーを拘束しようと試みる。
手を振り、増えた床の穴から伸びる何条ものリボンが四肢をからめ取った。
 まだだ、まだ足りない。今度は身をよじることも許さない。やり過ぎと思えるくらい、がんじがらめに縛った。
 次々にリボンを増やした結果、今やリボンでホラーの身体が埋め尽くされ、見えなくなっている。
 唯一、左腕の触手を除いて。
 
 ほむらも両手の銃を上げて攻撃に加わろうとするが、

「手を出さないで!」

 マミはそれを制した。
 今、拘束が少しでも緩まるのは避けたかった。
 これから繰り出す攻撃は外せない。大量の魔力を消費するそれは、拘束魔法とセットで使う、云わば必殺の一撃。
 一挺のマスケット銃に魔力を注ぎ込む。オレンジの光が銃身を取り巻き、マミの背丈にも届く巨大な銃身が生まれた。
 
 それだけでも十分な威力だが、マミはさらに魔力を集中させる。確実に葬り去る威力まで高めなければ。
 巨大な銃身をオレンジの光が包み込み、銃身はもう一回り巨大化した。
マミの体躯を遥かに超えた銃身は最早、砲と呼ぶべきか。その巨大さ故に、台座で固定して安定を保っている。

「行くわよ――」

 ほむらは黙って見守っていた。何かあれば、即座に動けるように。
 その時、ホラーの動きに変化が起きた。と言っても、左手の触手が器用にうねり、全身をさっと撫でただけ。
ただ、それだけでホラーを拘束していたリボンはすべて切断され床に落ちた。

「駄目!!」

 マミに向けて叫ぶほむら。巨大な銃身が陰になって、彼女からはホラーが見えていない。
 ほむらの制止でマミも何が起きたかを理解するが、既に遅い。銃口には光が集まりチャージを始めている。
 もう止まれる段階を過ぎていた。今、止めれば込めた魔力が無駄になる。




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