過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[sage saga]
2011/07/11(月) 02:46:50.87 ID:ebW4Nw1Do
「まだ足りなかったのね……!」
マミは咄嗟に、再度ホラーを拘束しようと試みる。
手を振り、増えた床の穴から伸びる何条ものリボンが四肢をからめ取った。
まだだ、まだ足りない。今度は身をよじることも許さない。やり過ぎと思えるくらい、がんじがらめに縛った。
次々にリボンを増やした結果、今やリボンでホラーの身体が埋め尽くされ、見えなくなっている。
唯一、左腕の触手を除いて。
ほむらも両手の銃を上げて攻撃に加わろうとするが、
「手を出さないで!」
マミはそれを制した。
今、拘束が少しでも緩まるのは避けたかった。
これから繰り出す攻撃は外せない。大量の魔力を消費するそれは、拘束魔法とセットで使う、云わば必殺の一撃。
一挺のマスケット銃に魔力を注ぎ込む。オレンジの光が銃身を取り巻き、マミの背丈にも届く巨大な銃身が生まれた。
それだけでも十分な威力だが、マミはさらに魔力を集中させる。確実に葬り去る威力まで高めなければ。
巨大な銃身をオレンジの光が包み込み、銃身はもう一回り巨大化した。
マミの体躯を遥かに超えた銃身は最早、砲と呼ぶべきか。その巨大さ故に、台座で固定して安定を保っている。
「行くわよ――」
ほむらは黙って見守っていた。何かあれば、即座に動けるように。
その時、ホラーの動きに変化が起きた。と言っても、左手の触手が器用にうねり、全身をさっと撫でただけ。
ただ、それだけでホラーを拘束していたリボンはすべて切断され床に落ちた。
「駄目!!」
マミに向けて叫ぶほむら。巨大な銃身が陰になって、彼女からはホラーが見えていない。
ほむらの制止でマミも何が起きたかを理解するが、既に遅い。銃口には光が集まりチャージを始めている。
もう止まれる段階を過ぎていた。今、止めれば込めた魔力が無駄になる。
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