過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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279: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 00:32:21.78 ID:AD0JWSFBo

 ただでさえ、腰が抜けかけていたのに。
 逃げようにも暗闇で足下も定かでなく、そこかしこに転がる瓦礫で足取りは覚束ない。
仕方なく、さやかとまどかは円形のフロアの外周に手をついて逃げるしかなかった。
 今もマミとほむらとホラーの激しい戦闘は続いている。
 反響して耳がおかしくなりそうな銃声と、それを上回る咆哮とも思える怪物の悲鳴。
聞こえる度に身体が竦んでしまう。特にまどかは顕著だった。
 
 銃声が聞こえて数十秒、不意に周囲が明るくなった。
 原因はマミだった。
凛々しい顔つきが、巨大な砲台の先から溢れる光に照らされていた。
 光はさやかの元まで届き、ホラーの姿もぼんやり照らし出している。
さやかは恐ろしさと醜悪さに目を背け、まどかに視線を戻すと、彼女はマミに目を奪われていた。
逃げることも忘れて。

 確かにマミは美しかった。それでいて、かっこよかった。
夢見がちなまどかが憧れるのも頷ける。
 あの砲台はいわゆる必殺技というヤツなのだろう。
これで終わってくれるんだろうか。マミが終わらせてくれるんだろうか。
 さやかはそんなことを思い、恐怖を堪えてホラーに目を移すと、

「駄目!!」

 直後に転校生、暁美ほむらが叫んだ。
 ホラーの両肩と腰から突き出す突起。すべてが一斉にマミの砲台に向いていた。

「ティロ・フィナーレ!!」

 掛け声と共に撃たれる光の弾丸。同時に、ホラーの腰と両肩から何がが飛んだ。
 何が飛んだのか、考える間もなく光が爆ぜる。



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