過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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31: ◆ySV3bQLdI.[saga sage]
2011/04/22(金) 01:28:29.53 ID:Nr8ofJqko

 己が無敵だなどと豪語するつもりは毛頭ない。だが自負はある。誰にも負けないという自負が。
それだけの修業を積み、修羅場を潜ってきた。驕りと誇りは別物だ。

 打ちのめされる度に二度と揺るがぬよう成長した心。
 二十年以上の歳月を費やし、実戦の中で研鑚した技。
 ある日を除けば、一日たりとも休まず鍛え抜いた体。
 
 それらは決して裏切ることはない。確固たる自信と経験として鋼牙に宿っている。

 鋼牙には強くあらねばならない理由があった。敗北が許されない理由があった。

 魔戒騎士の系譜は長く、黄金騎士だけでも幾十に亘る先達が、過去すべての騎士を含めれば数百人にも上る。
 ホラーとの戦いの中で斃れていった者。後継者を育て天寿を全うした者。不幸にも魔道に堕ちた同胞に命を奪われた者。
 最期は様々だが、鋼牙は彼らの名を穢さぬよう、英霊の魂に報いるよう、最強でなければならなかった。
 騎士の頂点に立つ称号を得た者として。

 だからこそ鋼牙は戦う。強いからこそ、強者は矢面に立って人を守らねばならない。
 闇より来る魔獣から人々を守護する最後の盾であり、最初の剣であれ。
それこそが魔戒騎士の矜持であり、責任であり、宿命。

 冴島鋼牙。
 亡き父から、黄金の剣と黄金の意志を受け継いだ男。
 そして厳しい修行の末、黄金の鎧の召喚を許された男。

 鋼牙に与えられた、もう一つの名。
光の世界に背を向け、戦いを日常とし、平穏を捨てた対価に得たもの。
 それは闇に光を、絶望に希望をもたらす魔戒騎士中、最高位の称号。
即ち、最強の証。

 その名は――。





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