過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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55: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/04/29(金) 00:19:08.02 ID:PbRgPovxo

 巴マミ。
 彼女は見滝原中学の三年生である。
 起床後すぐに自分で弁当と朝食を作り、金の巻き髪を丁寧にセットして、時間に余裕があるうちにマンションの一室を出る。

 見送る者はいない。寂しそうに空の部屋を一瞥し、無言で扉を閉めた。
 数年前に事故で家族を亡くして以来、マミはずっと独りで暮らしていた。
もう慣れたとはいえ、時折どうしようもなく寂しくなる時がある。

 交友関係は少なく、親友と呼べる人間は一人もいない。
学内での人間関係は誰とでも、そつなくこなしてはいるが、本心では誰にも心を許していない。

 それは自分でもわかっている。マミの方から、どこかで一線を引いている。
自分と他の人間は違うと。幼い日、両親を喪った事故の瞬間から、何かが決定的に食い違ってしまった。

 日中は学校。夕方から夜に掛けては魔女探し。部活もできないし、ろくに遊ぶこともできない。
今年は高校受験だってあるというのに、勉強時間もろくに取れてない。
 他の中学生みたく青春を謳歌しているとは言い難かったが、それも人々を守る為だ、仕方がない。
 そう自分に言い聞かせて、自分の気持ちに嘘を吐いて誤魔化してきた。




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