過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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821: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2011/12/31(土) 01:16:52.41 ID:wBn9Y2uto

「はぁ、そういうものですか……」  

 マミが言うと信憑性があるというか、妙な説得力があった。でも、髑髏の指輪は可愛くはないと思う。

「そういうものよ、美樹さん、鹿目さん。これまでの常識なんて当てにならない。何が起こっても不思議はない。
それくらいの心構えでちょうどいい。魔法少女になるってことは、そんな世界に足を踏み入れ、自らも非常識の一員になることよ。
どうしたって普通ではいられない」

 それが魔戒騎士や魔法少女。人に見えないものを見て、不思議な物を不思議と思わなくなる。
他人と違う世界を生き、違う景色を見ている。
 さやかには何の変哲もない退屈な日常の風景も、彼らの瞳には、いったいどう映っているのだろうか。

 そんな世界に興味はある。彼らが見ている物を見てみたいと思う。けれど、それは幸せなことなんだろうか。
 マミの真剣な眼差しを見ると、考えずにいられなかった。 
 さやかとまどかが二の句を継げずにいると、

『こっちのお嬢さんは話が早くて助かるぜ』

 そうザルバが答えた。しかし、

「ザルバ、話の腰を折るな」
 
 すぐに彼の頭上から生真面目な主の注意が飛んだ。そう言えばと、自己紹介から脱線していたことに気付く。

『おっと、悪い。続けてくれ』

 と言っても、全員の自己紹介が終わったところで、会話が途切れてしまった。
 主にマミが、何から話そうか迷っているのだ。
彼女が主導権を握らなければ、知識の足りないさやかとまどかはもちろん、無口なほむらと鋼牙も言葉を発さない。
 そんな中、切っ掛けを作ったのは、意外にもほむらだった。




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