過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/02/01(水) 02:08:02.56 ID:weY8SMNVo
「……っ!」
ハッと息を呑む音がふたつ。
マミとほむらだった。
前者は驚きに目を見開き、後者は鋭い目つきで鋼牙を睨んでいる。
その反応こそ、両者がどこまで真実を把握しているかを物語っていたが、
鋼牙はどちらも、理解の追い付いていない他二人も見ない。
ただ一直線に、無表情のキュゥべえを見据える。
「もうひとつ聞きたい。お前の狙いは何だ? 魔法少女に魔女を倒させて、お前は何を得る?」
『契約と言うからには、お前にも利益があるんじゃないのか?』
魔法少女に力を与え、願いを叶える代わりに、魔女と戦わせる。
これが、彼が魔法少女と取り交わした契約。契約内容だけなら問題ないように思える。
が、どうにも解せない点がひとつ。
キュゥべえの目的である。
利益と言い換えてもいい。
魔戒騎士も魔戒法師も、ホラーから人々を守る為に現れた。
戦ってホラーを封印すれば、秩序が保たれる。
社会を、友人を、家族を、己の身を守ること。
存亡が懸かっているのだから利益などと言っていられないが、敢えて言うなら、それが鋼牙を含む魔戒騎士の利。
ザルバら一部のホラーはそれに協力して魂を得ている。
魔法少女は願いを叶える為。もしくは魔戒騎士同様、自分や周囲の人間の安全と平穏を求めて契約する。
しかし、キュウべえの求めるものが見えてこない。
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