過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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930: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/19(日) 00:28:02.21 ID:thheYmzFo

 新たに魔法少女を生みたくないなら、彼女の知る真実を明かし、契約を拒否するよう促すべき。
それをしないのは、つまり出来ない理由がある。
 でなければ近くで契約させないよう見張るしかないが、
常人に見えないキュゥべえは、いつ、どこで契約を迫るか知れない。

 となれば四六時中、いつも近くで見張っていなければならなくなる。
 それは流石に非現実的過ぎる。しかし始めてしまったなら、途中で止めては意味がなくなる。
 強力な素質を持つまどかを契約させたくないなら、もっと簡単な方法があるというのに。

 あのドサクサに紛れて背後から気取られぬよう、拳銃で彼女の頭を撃ち抜けばいい。

 一番確実で、絶対に契約の暇は与えない。鋼牙が来なければ、死体も残らなかっただろう。

 だが、ほむらはそれをしなかった。
 何故か。
 無論、人間とはそこまで簡単に冷酷になれないし、合理的に動くものでもないが、鋼牙はこう考えていた。
 彼女にとって、鹿目まどかだけが特別な存在なのではないかと。故に彼女を殺すなど以ての外。

――だとすれば、まるで過保護な母親か何かだな……。

 ふと浮かんだ自らの考えにハッとなり、頷く。
 その通り、ほむらはまどかを保護しているつもりなのだろう。
 できるなら何も知らぬまま、あらゆる災厄から遠ざけたいと。

「あなたの目的は……本当にグリーフシードなの……?」

 マミの問いに、ほむらは明らかに答えあぐねている。
 答えれば洗いざらいぶちまけなくてはならない。
内容如何によってはマミを更に追い詰め、結果まどかにも危険が及ぶ。
 答えなければ、マミは激昂し、この場で魔法を使った戦闘に発展しかねない。




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