過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
1- 20
942: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/20(月) 03:24:44.98 ID:rYHTtXRBo

 不吉な魔法少女の未来を予想してしまったマミは、逃げ場を求めた。
それがほむらだった。

 あまり詳しく推し量るのも、マミの心中を盗み見るようで憚られる。
ともかくマミが矛盾したふたつを同時に求めたのは、見たくない、
けれど知らなくてはならないと思っているからだろう。

 それ故に、ほむらが答えないことに一抹の安堵を感じた。
 自分の意思に関わらず保留にできるから。
 貸し借りの話は言い訳に過ぎない。

「さ、それじゃ私たちも行きましょうか」

 すっかり落ち着きを取り戻したマミに促され、まどかとさやかが玄関に向かい、鋼牙も後に続く。
 横を通る瞬間、マミと目が合う。マミは目を伏せ、お辞儀をひとつ。
手振りだけで鋼牙を促すと、リビングのドアを閉めた。 

『まったく。面倒な状況になってきやがったな』

 外に出るなり、ザルバが呆れ混じりに言った。
 だいたい同意するが、これも魔戒騎士の宿命だ。
 それにしても――。

 鋼牙の後すぐに出てきたマミは手早く部屋を施錠する。
 面倒と言えば、こちらもだろう。
 恩人であり、友達だと言ったキュゥべえに、彼女は今どんな感情を抱いているのだろうか。
いずれにせよ、不信感を抱き始めているのは確かだ。

 何故なら、マミはリビングを出る際、残っているキュゥべえに構わずドアを閉め、最後まで振り向かなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/669.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice