過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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953: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/28(火) 01:57:39.13 ID:8y1+43mEo

「あれはっ!?」
 
 屋上の縁に、誰かが立っている。逆光で顔までは見えないが、どうやら女性のようだ。
 全員が視認した次の瞬間、その身体が宙に踊った。

「きゃあああああ――」

 と、まどかが悲鳴を上げる。
 その間にも、飛び下りた人間は重力に従って落下する。
 鋼牙が真っ先に駆けだそうとしたのを、

「私に任せて!!」

 マミが大声で制した。
 マミは一瞬で魔法少女の装束に姿を変え、素早く腕を一振り。
壁面から伸びた幾多のリボンが飛び降りた女性に巻き付き、交差し、網状に形成される。
魔法のリボンで出来た網は強靭かつ、適度に掛かる衝撃を殺す。

 やがて、女性の身体はゆっくりと地面に下ろされた。
リボンが完全に衝撃を殺した為、傷ひとつない。
 女性は完全に気を失っており、身動ぎもしない。

 マミは彼女の身体を抱き起し、改めて容姿を確認する。
 年齢は二十代前半から半ばほど。
服装は、どこかの会社の制服――おそらく、OLか何かだろう。
 だが、何よりマミの目を奪ったのは首筋に刻まれた紋章。

「魔女の口付け……やっぱり……」

「え……何ですか、それ?」

「魔女の呪いを受けた証よ。魔女さえ倒せば元に戻るわ。
取りあえず、寝かしておいて先を急ぎましょう」

 言うなり、マミは彼女を入口の壁に立てかけ、ビルに入っていく。
 まどかとさやかも、彼女を心配そうに見ながらも、マミに続いた。
 そして鋼牙も。
彼女の脇に立ち、詳しく調べるべきか迷ったが、後からでもできると思い後を追う。
漠然とした、奇妙な違和感に後ろ髪を引かれながら。




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