過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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963: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/03/07(水) 02:43:59.84 ID:Tb2qcXMRo

 だが、それだけではない。
 薔薇と荊と鋏、そして蝶。結界と使い魔の多くを構成している要素。
 魔女と化してもなお、いや――だからこそか。
 凄まじいまでの妄執が、ひしひしと伝わってくる。

 マミは結界内の景色には慣れていた。
 慣れていたつもりだった。
 個々の魔女で大きな違いはあれど、虎穴という点ではどれも同じ。
警戒こそすれ、それが示す意味を考察する必要はなかった。
 ましてや、感情移入するなど。

 しかし、魔女の正体に疑問を抱いてしまった今となっては、まったく違う景色に映ったのだ。
 考えずにいられなかった。
 彼女は何を想って戦い、どのようにしてこのような渾沌を生み出すに至ったのかと。

 他人事だと思えなくなった。
 いつか自分も、こうして心の奥底まで曝け出すとしたら。

――その時、私はどんな景色を以って、私に殺されに来た、或いは私を殺しに来た客人を迎えるのかしら……

 想像してみるが、見当もつかなかった。
 すべての音も光も遮断して自らの内に潜ろうとすればするほど、頭を締め付ける痛みがいや増す。
 そうしてマミは物思いに耽っていた。

 ここが、とびきり危険な空間だと後輩たちに忠告したことも忘れて。



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