過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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983: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/03/13(火) 04:05:29.52 ID:KNKF5ZZmo

 ほんの一秒か二秒とはいえ、またしても意識が乖離していた。
 そして、それを鋼牙に指摘された。
 頭が沸騰するくらい熱くなるが、魔女は悔しむ暇すら与えてくれない。

 そういえば、左手がやけに重い。
 ティロ・フィナーレの為に巨大化した銃を持ったままだった。
 
――くっ……動きにくい……!
どうしよう、どうすれば……――

 ぎこちなく回避を何度か繰り返してから気付く。

――馬鹿な……重いなら捨てればいいんだわ。

 放り投げた銃がリボンに戻った。
 空手になっても、マミの動きは冴えなかった。
 追い詰められ、徐々に後退する。
その間も魔女の触手は狩りを、獲物を嬲るのを楽しんでいるようだった。

 そして、マミがバックステップを踏んだ時、それは起こった。
 足の裏に異なる感触。地を踏み締めるのとも、使い魔のとも違う。
 見ると、両足は落ちていた薔薇の花を踏み潰していた。

「ォオオオオオオオオオ――!!!!」

 突如、魔女の唸りが空間を震わせる。全身が激しく躍動する。
 言葉でなくとも理解できた。その唸り声には明らかな感情が籠っていたから。 
 それは怒号。
 



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