過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/03/13(火) 04:07:57.20 ID:KNKF5ZZmo
鋼牙はマミが再び捕らえられた瞬間、弾かれたように飛び出した。
垣間見えたマミの顔に、戦士のそれは既になく、あるのは恐怖と混乱のみ。
すぐさま鋼牙はマミを助けるべく、鎧を召喚した。
しかし、その行く手を使い魔の群れが阻む。
昨夜の一件から、鋼牙が脅威であると認識しているのだろう。
雑魚も束になれば、数秒の時間稼ぎにはなる。それでなくとも距離が足りないというのに。
こいつらを蹴散らし、一刻も早く駆けつけるには。
ガロとなった鋼牙は意を決し、使い魔の群れに突っ込んだ。
四方八方から襲われようと意にも介さず牙狼剣で紋章を描き、高く高く跳ぶ。
そして、黄金騎士が叫んだ。
「轟天!!」
――と。
紋章は光で溢れ、ゲートと化す。
ガロの呼び声に応え、高らかな蹄の音が木霊する。
ゲートの内より現れ、素早くガロの下にその身を滑り込ませたもの。
それはガロと同じ、全身に神々しいまでの黄金の光を纏った馬。
全身に黄金の鎧を纏い――いや、生物らしき素肌は見えない。
まるで全身が黄金で出来ているかのようだった。
当然、少女たちは知る由もない。
それは黄金騎士、牙狼の愛馬。
100体のホラーを封印した暁に得た、赤い鬣をなびかせた魔導馬。
名を轟天と云った。
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