過去ログ - 上条「だから改めてお前に誓う。俺は御坂美琴とその周りの世界を守る。」
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:
たくま
[sage]
2011/04/23(土) 23:10:45.51 ID:6VJq3Mxf0
「………むかつくンだよね。」
「あァ?」
「何も無かったかのようにさぁ…。全部忘れたようにさぁ。」
「…………。」
「なンだかンだ幸せそうに生きてるの見るとさぁ、むかつくンだよ!」
「……………忘れてなンかねェよ。」
「…………ほんとに?」
「当たり前だ。……忘れてたまるかってンだ。」
「……ならなンで…。」
「『忘れない』ってのは、ずっと過去を引きずることを言うのか?それとも、それを胸に刻み込ンで前に進むことを言うのか?」
「………………。」
「そォいうことだ。」
百合子は黙って部屋を出て行った。
このやり取りは、たびたび行われている。
最後はいつも決まってこうなるのだ。
「それにしてもよォ……。そろそろ俺…戦うよりもお片付けの方が得意になってきたンじゃねェかァ?」
一方通行が床を足で蹴ると、散らかっていたものが元通りになる。
壊れてしまったものなどは、綺麗な放物線を描いてゴミ箱へと吸い込まれていった。
「学園都市最強の家政婦、一方通行ですってかァ?…………悲しくなってくるぜェ……。」
ふと窓の外に目をやる。
『もしも超能力者になったら星空を作る』
夜空を見ていたら、その言葉を思い出した。
ブー ブー
先程剣玉のように充電器にセットされた一方通行の携帯電話が、震えた。
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