過去ログ - 上条「だから改めてお前に誓う。俺は御坂美琴とその周りの世界を守る。」
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13:たくま[sage]
2011/04/23(土) 23:13:14.32 ID:6VJq3Mxf0



「やっほう、いじめに来たよ、第一位☆」







「……テメェ………。」



通称番外個体。
一方通行が実験に非協力的なのは、クローンを[ピーーー]ことに抵抗があるからだと天井は考えた。
なので、その抵抗を取り除くため、妹達に一方通行を襲わせ、自衛のために妹達を傷つけさせ、あわよくば殺させてしまおうと考えた。
だが一方通行の力を持ってすれば、彼女らに危害を加えること無く彼女らを無力化することが可能であった。
そこで能力レベルを上げられるだけ上げ、さらに一方通行を戦う気にさせる――つまり「キレさせ」る――ために、対一方通行用の性格に調整した個体を用意した。

それがこの突然現れた彼女の正体である。


ちなみに一方通行が彼女に対し不機嫌になった理由は、口調に腹が立つからでも、彼女の日頃の行いに対する恨みでもない。

彼女が両手に抱える大量のビニール袋の中身。

それが彼を不機嫌にさせた。




「あっひゃっひゃっひゃ!ミサカ随分と待ったんだよ?お陰で手が痛くなっちゃった。ねぇ、責任取ってくれない?第一位〜?」

「オーケーわかったァ。そいつを今すぐ全部俺に寄こせ。そしたらお手々が軽くなってラクだぜェ?」

「ぶっひゃ!何それまじで言ってんの?ミサカがそう簡単にこれを渡してあげると思ってんのかにゃー?」




確かに一方通行からすればとても腹が立つ。
しかし、いくらなんでもこの程度でキレて殺してしまうようなことは決してない。

これは、研究員達の誤算だった。

番外個体の性格を対一方通行用に調整した結果、性格が悪くなる、というよりも何かおかしな方向へと調整されてしまった。
いざ番外個体を一方通行に当てた結果、彼女のしたことの内、彼が本気でキレるような大きな嫌がらせは最初の数回だけ。
ちょこまかとした小さな嫌がらせの方が楽しいことに気づいてからは、そればかり。
本当は「面白い」以外に、もうひとつ理由があるのだが。

ともかく、一応「一方通行を怒らせ、殺されろ」という任務からはギリギリズレてはいないと言えないこともない。
少なくとも彼女はそう考えている。
だが研究員達からすれば大きな誤算だった。


無論、一方通行からしてみれば本当にいい迷惑である。


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