過去ログ - 上条「だから改めてお前に誓う。俺は御坂美琴とその周りの世界を守る。」
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43:たくま[sage saga]
2011/04/24(日) 11:28:44.08 ID:EKeeqMyg0


少年は、当初の目的を思い出す。


(早く見つけないと……。いろいろ大変なことになる。)


とは言っても、当初の与えられた任務に繋がる情報は一切見付かっていない。


(まぁ加速演算が今のところ一番欲しいものに近い情報なのかな。)

(とりあえずどこからどう漏れたものなのか…。調べる価値はあるかもしれない。)


少年はビニール袋を片手に持つと、立ち上がった。
倉庫から出ると、視界の片隅に人影が見える。

どうやら、何かの取引をしているようだった。

物陰に隠れて様子を見ていると、風紀委員らしき学生が数名現れ、取引中の人間の身柄を拘束していった。


(……風紀委員、ね。)


そういえば、先日助けてしまった空間移動能力者の少女。
彼女も、確か風紀委員だったはずだ。


(てっきり頭が可哀そうな子なのかと思ったけど…。ホントにあったんだね、風紀委員って。)


あの後、一応風紀委員とやらについて調べてみた。
風紀委員というものをきちんと理解した後、彼は先日の自分の世間知らずっぷりをたっぷりと後悔したのだった。


(外じゃ『警察』だし……。学園都市がちょっと変わってるのが悪い…………ああ恥ずかしい……。)


思い出し、頭を掻き毟りたくなる衝動を抑える。
気持ちを落ち着かせ、もう一度冷静に頭を働かせる。


(こっち側の人間は『アレ』を理解することはできない…。当然対処法も…。なら…。)


事件を解決したい者。そしてその事件に関する情報を持っている者。
事件に関する情報が欲しいもの。そして、その事件の解決策を知っている者。


(持ちつ持たれつ、ギブアンドテイクってね。……やってみるか。)



少年は、ビニール袋から取り出したおにぎりを口に運びながら、雑踏へと紛れて行った。






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