33:VIPにかわりまして40キロ圏内からお送りします
2011/04/27(水) 17:28:15.10 ID:vvAR7SNH0
灰色の世界はゆっくりと形を変えて、映像を吐き出そうとしているようだった。
ぐにゃりと歪んだり、突然花火のようにはじけたり、
男はなす術なくその状況に身を任せて漂っていた。
すると、突然コーラが噴出すかのように、ある風景が男の頭の中に大量に流れ込み出した。
もやもやと霧のようにかすみ、はっきりとは見えないが徐々に空間が構築されていく。
男?「本当にこれでよかったのか・・・?」
女?「「しょうがないってwwww別に一生会えないわけじゃないんだし」
どうやら研究所のような場所らしい。
壁の色は真白で、いかにも隔離されているかのようなモサっとしたぬるい空気が漂っている。
男?「でも、驚いたよな。まさか俺たちのふるさとに手がかりが眠ってるなんて」
女?「灯台下暗しってやつねwwほんとあそこに帰るのも何年ぶりかしら」
女はさっきより少し明るくなった笑顔を見せた。
男? 「昔はよく3人で遊んだよなぁ。秘密基地とか作ったりしてさ」
女?「あー懐かしいwwww私は2人が作ってるのを見てただけだけどね」
自動ドアが鈍い音を上げて開く。外に出ると気持ちのいい風が男たちの横を抜けて
ドアの中に抜けていった。
女?「んーー!!やっぱり太陽の下は気持ちがいいねぇー・・・」
女は腕を持ち上げて、ぐっと背伸びをした。
ぴっちりと胸が強調され男は目をちらりと向ける。
彼女の元気なところは外でも中でも変わらない。
そんなところに自分はほれたわけだが・・・
まぁ仕方がない。あっちで新しい出会いを見つけるとしよう。
ずっとぼやけていた女の顔がはっきり形を映し出してきた。
それは何処かで見たことのある顔だった。
未亡人の博士。あの時みた顔よりだいぶ若く、顔色もだいぶいい。
また世界がぐにゃりと歪む。
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