過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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238:>>1 ◆/yjHQy.odQ[saga]
2011/05/28(土) 00:57:24.75 ID:vqZMeF7AO
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グラハム「は……ぐ……うぁ……!」

血まみれの身体を起こす気力も無く、グラハムは沈黙したアルヴァアロンを前にシートに身を預ける
呼吸をするのも苦しい。意識的に酸素供給をせねば、このまま窒息死してしまいそうだ

グラハム「……ッ」

全身の筋肉はもはや悲鳴すら出せぬほど痛めつけられ、気を抜けば指先すら動かせなくなりそうなほど疲弊しきっている
神経も、痛感が麻痺し深刻な痺れが身体を支配しつつあった
骨も何本かは折れているだろう。確認したくもないが、パイロットスーツ越しの感触から分かるだけでも三本は肋骨がお亡くなりになっている

グラハム「ッ……」

アルヴァアロンは倒した。これでスミルノフ中佐の部下や、トリニティに消された多くの命の慰めにはなろう
だが……慰めにはなっても、失われた命は還ってこない
どうしようもないと知りながら、無力感がグラハムの心に染み渡る

グラハム「……くそっ……」

その時だった

グラハム「……ッ!?」

宇宙空間に浮かび流されているアルヴァアロンの右腕が、ゆっくりと上に伸ばされたのが見えた
――馬鹿な
終わりだと安堵したグラハムの心に、衝撃が走る

アレハンドロ『逃がさん……貴様だけは……!』

活動限界を超えたMSの起動。何処までもしぶとくつきまとうアレハンドロに、さしものグラハムも閉口する
一度解した緊張感が、四肢から力を奪ってしまった
サイコミュ能力ももう限界、これ以上の発動はままならない


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