過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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25:>>1 ◆/yjHQy.odQ[saga]
2011/05/04(水) 04:12:26.82 ID:VmIvWdkAO
ソーマ「……」

ソーマ・ピーリスは、宿敵を前に数時間前の事を思い返していた
それは自身の内面、夢にも現れたもう一人の自分との対話の最中、突然入った通信のことだった

相手はマリーダ・クルス。先ほどグラハムとの接吻を覗き見ていた件もあり、正直ソーマは舞い上がりながら通信を開いた

マリーダ『済まない少尉。一つだけ、頼みたいことがある』

次の瞬間、彼女はピーリスに頭を下げる
ピーリスが何かを言い出す間さえ無く、マリーダは更に言葉を紡ぐ

マリーダ『頼む。私の代わりに、マスターの力になってほしい』

マリーダ『不甲斐ない私の代わりに……彼を助けてくれ……!』

ソーマ「……」

ソーマ・ピーリスが、内なるマリーの申し出に対し迷っていた時だった
ブリティッシュ作戦の闘いで、真の超兵と自らを呼び、圧倒的な戦力を以てヤザンに相対した被験体E-57
そして、その圧倒的戦力に徐々に対応さえしてみせた、ヤザン・ゲーブル
この二人の闘いの中で、自らが背負っていた矜持は全て崩れていた。自身より以前に改造された出来損ないに劣り、全く改造していない、普通の人間より下の戦力しかない自分
崩れた矜持はつまらない自尊心に変わり、それまで僅かな時間の縫うように行われてきた、マリーとの対話を受け入れづらくする要因ともなっていた

ソーマ「……ッ」

しかし
先ほどの出撃の直前、マリーダからの個別通信によってそれは意識の外から完全に離れていった
あの彼女からの、常にグラハムの隣に居続けたマリーダからの、切なる願い
通信を受け、棘のように刺さっていた矮小なプライドは、嘘のようにあっさりと抜け落ちた
彼女が自身を頼ってくれた、それが何よりも嬉しかったから
その願いに応えたかったから

ソーマ「いこう、マリー・パーファシー」

ソーマ「超兵としての矜持の為で無く、私の大切な人々の為に……!」

ハレルヤ「往くぜ女ァッ!!」

ソーマ「そうだ、私達は戦う! 己の意志でッ!!」


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