過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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800:>>1 ◆/yjHQy.odQ[saga]
2011/10/03(月) 01:02:13.86 ID:MzbUxBxAO
――時を同じくしてポイント5822――

廃棄された基地が火の海に包まれ、MSの機影が沈みかけた夕日に照らされ二つの朱に塗られていく

リント「な、何が起きたんです!?」

オペレーター「十二時の方向敵機! 友軍は総崩れですッ!」

潜伏している反政府ゲリラは少数、偵察機の情報ではそのはずだった
重装備のイナクト四個小隊ならば古ぼけた基地ごと焼き払えると、リントは殲滅戦を嬉々として選択していた

リント「馬鹿な……そんな馬鹿な……!!」

しかし
敵基地から浴びせられたのは旧MSの持つ砲弾ではなく、融解した金属の如き粒子ビームの雨
イナクト達は次々に撃ち抜かれ、包囲網は容易く崩れ去った

オペレーター「敵機捕捉! モニターに映します!」

リント「はひぃっ!?」

大画面に映し出されたのは、四つの眼を光らせた疑似太陽炉搭載型MS:GN―X
何故、彼らの手にそれが渡っているのか
何故、彼らがあれを操れるのか
リントの頭の中には様々な何故が浮かび収拾がつかずに消えていく

リント「全軍……撤退を……っ」

蛇のような狡猾さが抜けた諦観の顔で、彼が小さく呟いたのはその僅か数秒後のことであった


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