過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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963:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:35:08.13 ID:Yw/Uqu8AO
踏み損ねた脚が虚空に揺れる
それでも、確かな何かを踏みしめ大空で堪えた
その重量故に体勢の整わぬイナクト、そのがら空きの胴体にフラッグは飛び込んだ

ヤザン「ぐうううう……!」

グラハム「つう……!!」

ビームサーベルの紅刃がもつれ込み墜ちる二機を照らす
基地のあちこちから呻くような声が聞こえた

皆はようやく気付いたのだ
模擬戦がいつの間にか、純然たる死合に変貌していることに

グラハム「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ヤザン「つぁああああああああ……!!」

弾けた粒子の光は、二人が離れたことを告げた
離れる瞬間にさえ、刃と刃は五度ほどぶつかりせめぎ合っていた
地表すれすれ、巡航形態による減速と変形
普通なら地表に激突してもおかしくない変態着地を、二機は瞬時に行ってみせる

ヤザン「ふーっ……ふーっ……!」

グラハム「はぁーっ……はぁーっ……!」

互いの距離は五百メートル以上
また二人が踏み込めば、一瞬でその距離はゼロになるだろう

ヤザン「ふ……ふふふふふ………!!」

グラハム「はっ……はははははははっ……!」


肩を大きく揺らし、呼吸をする二人
自然ともれる笑みが、二人の表情を恐ろしい何かに変えていた


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