過去ログ - ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ10
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947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/05/29(日) 06:12:51.26 ID:Ydo9a2Yb0
アーカードに破れて死んだはずのアンデルセン神父がルイズに召喚された
紆余曲折あってルイズの使い魔としてこの世界で生きることを決めるアンデルセンだが
表向きは孤児院にいる時のように穏やかに過ごしていたものの、心の中では深く絶望していた

「異世界……主が創造した世界ではない全く別の世界……なるほど、ここでは俺こそが異端であり異教徒というわけか」

神の為にイスカリオテとなって戦い続けた彼がたどり着いた世界は、最初から自分の信じた神が存在しない世界だったのだ
自分が救済されない存在だとはわかっていたが、付突けられたのは消滅以上の絶望だった
生き返ってなお、アレクサンド・アンデルセンは死んだままであった
そしてある日、ギーシュとのいざこざが原因で決闘をすることになる
アンデルセンは決闘の場にあっても、愛用の銃剣を振るうでもなく、ただただ殴られ続けているだけだった
一度死んだ影響からか自己再生能力と回復法術も弱まっていた為に、このまま殴られ続けていれば死んでしまうかもしれなかったが
それでもアンデルセンは一切抵抗を見せることがなかった

「こんな世界で生き続けるぐらいならこのまま殺された方がマシか。それにあの世での約束もある」

このまま死を受け入れようとした、その時だった
目の前に自分を召喚した少女が現れたのは
彼女は自分がアンデルセンの代わりに戦うと名乗りでた
彼女が全く魔法が使えないと知っていたアンデルセンはすぐにルイズに撤回を求めるが、ルイズはそれを拒否する

「魔法が使えないから何、目の前で自分の使い魔が殺されそうなのを黙ってみていろっていうの?
 そんなのゴメンよ! 私は貴族なのよ! 魔法が使えないからなんて理由で自分の使い魔を見捨てるような人間に貴族を名乗る資格なんて無い!
 来なさいギーシュ、戦ってあげるわ」

その時、アンデルセンには彼女がかつての同胞たち、そして宿敵と重なって見えた
かつての同胞が、あの宿敵が今の自分を見たらどう思うか
ああ、こんな自分では[ピーーー]ない
『こんな』腐りきったままあの世で彼らと再び相まみえるなど出来ようか
暴風雨のように、手榴弾のように、銃剣のように、戦って戦って戦い続けるのが自分だったはずだ
だが戦うためには理由が必要だ。かつて信仰の為に戦い続けたように
ならば神の存在しないこの世界で戦う理由とは何か? 答えは決まっていた

(ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール。お前は俺を再びこの世界で蘇らせた。まさに神の如き奇跡を起こした女よ。
 俺を蘇らせた意味を、俺を使い魔とした意味を、お前自身の存在意義を、俺に示してみせろ!)

刹那、ルイズに拳を振るおうとしたワルキューレが一瞬でバラバラになった
アンデルセン手には再び銃剣が握られていた
そして銃剣を十字に構え、この世界での新たな誓いを口にする

「我は主の代理人 主の代行者 我が使命は我が主に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅すること」

     A       M       E       N
「エ゛エ゛ェェェェェイ゛ィメエエエエェェェェェェェン゛ン゛ン゛ンン!!!」

この時、アレクサンド・アンデルセンは真の意味で蘇った


実はふと所ではなく「あの作品のキャラがルイズに〜」スレに通いつめていた数年前からネタだけはずっと考えていた


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