388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage saga]
2011/10/15(土) 12:47:20.04 ID:bSKbjozAO
「花を…あげにきたんです。」
「花…?花ならいっぱい供えてあるじゃンかよ。」
少年は墓に供えられている大量の花に目をやり、少女の隣に座ると、花に触れる
「似合いませんね」
「うるせェ」
少女は立ち上がると持っていたカバンから花束を取り出した。
「…向日葵?」
少年は疑問を抱く
「なンで向日葵なンだ?今は春だぞ?つか良く見つけたなそれ」
少女は花束を胸の前に持って行く
「…最初に貰った花が向日葵だったからですよ。」
「はァ?」
「『お姉様』の変わりに退院した日に、退院祝いで貰ったのが向日葵だったんです。」
夏のある日を思い出す
「そのとき、彼女は私ではなく『お姉様』にあげたいはずだったんです。」
あの日の奴はもう枯れちゃいましたけど、と少女は顔をかく
「だから、向日葵なんです。それにこれがお姉様、いやお姉さんらしい花だと思いましたしね。」
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