過去ログ - なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」
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◆LFImFQtWF6
[saga]
2011/04/29(金) 07:59:21.30 ID:x+3bL0DL0
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「何やってんだよ……」
「別に良いじゃない。私はレベル5だし、夜遊びくらい」
「ちげぇよ」
「?!」
俺がポケットから取り出した資料を見て、御坂が驚く。
「それで?」
御坂が口元だけで笑う。
「アンタは私が心配だとおもったの?それとも許せないと思ったの?」
その言葉を聞いた俺は、今までなんで悩む必要があったのかと、自分に怒鳴り、御坂に言う。
「心配に決まってんだろ」
「……」
御坂は黙ったままだが、少し表情が変わった気がした。
「部屋に勝手に入ったことは謝る。けど、この資料。まともな手段で手に入れたようには見えないし、この地図のマークこれは―――」
「撃墜マークよ?」
なっ……
驚く俺をよそに、御坂は淡々とした口調で続ける。
「研究所の機材は、一台数億とかするでしょ? 私はネットを介してそれを破壊して回った。そうすれば、研究続けられなくなるし、研究の永久凍結。なんて考えてたけど。自分の安易な考えに呆れてものが言えないわよ。研究機関なんていくらでもある。1つ潰しても、また他のところが拾う。エンドレスなのよ」
言い終えた御坂が自嘲気味に笑う。
「クローンは違法だろ? この資料を警備員とかに――」
「持って行く? 無駄よ」
「なん……」
「学園都市は常に監視されてるのよ? なのにも拘らず、問題にならないのはなぜ? 上が黙認しているからよ」
……何も言えなかった。
どこかへ向かうかのように少しだけ歩き、御坂が振り返った。
「でね? 考えたのよ。妹達の2万回に及ぶ殺害は、私が38回殺されれば、レベル6へ進化できるって言う基盤の元に出た演算結果。でももし、私にそれだけの価値が無かったら?」
なっ。
御坂……
まさか、お前は……
「死ぬつもり……なのか?」
「だとしたら?」
「そんなことはさせない」
御坂が黙って俺を睨む。でも、そんなこと知らない。
「例えお前が言う通り、それ以下の強さだったとしても、再計算されたら……」
「それは大丈夫。上は黙っているみたいだけど、樹形図の設計者は2週間前に地上からの謎の攻撃で撃墜されたわ」
「……行かせない」
御坂の進行方向に、俺は立ちはだかって言う。
御坂の周囲がバチバチと音を発し、電撃が俺に向かって放たれ、真横の地面に直撃した。
「……どきなさいよ。妹達を救うには―――」
「それでも、どかない」
「へぇ、アンタはあの子達がどうでも良いっていうことね。……だったら力ずくで止めにきなさいよ!!」
どうでも言いわけが無い。
短くて小さな係わりだけど、それでもあいつらと居たことには変わりない。
御坂の細かい電撃が襲いに来る中、俺は両手を広げてただ立つだけ。
「戦いなさいよ!! アンタが無抵抗でも今の私は撃ち抜くわよ?!」
「――戦わない」
「アンタ……死ぬわよ!!」
やべぇ。こわっ……。
でもな、御坂。
「戦えって言ってんのよ!!」
特大の落雷が俺に落ちた。
意識が飛びそうだ。
本当に死ぬかも。
倒れこみ、また立ち上がる。
「戦わない。そう言ったろ?」
「他に方法が無い? なんでお前が死なないといけない?」
「煩い!! 私のせいで1万の妹達が死んだ。ううん。私が殺したのと変わらない。そんな、悪党が―――」
「御坂が悪党? お前は本気で俺を攻撃すると言いながら、無意識のうちに手加減してる」
「て、かげん?」
「お前の本気の電撃だったら生きてるわけ無いだろ。気づいてんじゃねぇのか? この方法では救われないって」
俺は、そんな。
そんな、誰かが死ななきゃいけない……
「お前が死んで助かった妹達が、それでお前に感謝するとでも思ってんのか?」
「……よ」
「お前が助けたかった妹達ってのは、そんなちっぽけなもんじゃねぇだろ?!」
「止めてよ!! さっさとそこをどきなさい!! じゃないと――」
「どかない」
俺が言った瞬間、さっきの落雷以上の一撃が……俺に直撃した。
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