過去ログ - なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」
1- 20
852: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/08/14(日) 19:51:28.24 ID:Ig/0OqC60
「俺はここにいるぞ?」
傍にいる人が、私の頬を拭う。
冷えた冷たい刺激が、
私の頭から全身に伝わる。
「……当麻?」
歪んでいた視界が冷やされたおかげか少しずつ正常に戻っていく。
つんつんの黒髪。
優しそうな表情。


「どんな夢見てんだよ、馬鹿。
俺がお前の傍からいなくなるなんて世界が終ったとしてもありえねぇよ」
握られていた私の手に少しだけ強い圧迫感が訪れた。
私はそれを受け入れて、握り締める。
「当麻……良かった、夢……で、良かった」
また出てきた涙は当麻に拭われて消える。


今日、私は39度の熱を出していたらしい。
今は大分熱が下がったけれど、
当麻は絶対安静と言い、私をベッドから出してくれない。
「ごめん、お手洗い行かせてもらえる?」
私はそう言ってベッドから出て、部屋のドアに手をかけた。
「すぐに戻ってこいよ?」
「うん。ねぇ、当麻」
「ん?」


「ずっと、ずっと、絶対。一緒にいよう。当麻」
「ああ、絶対」
私はそう言って、部屋から出て行った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
860Res/718.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice