1:えんぽ
2011/04/29(金) 07:04:36.52 ID:/0vcgqHAO
需要があるか分かりませんが、書き溜めもありますので。
2:えんぽ
2011/04/29(金) 07:11:40.89 ID:/0vcgqHAO
VIPで書いていましたが、寝てしまい落ちてしまいました。
スレ立ても出来ませんし、こちらで書いてみます。
【ルリ「アキトさん。今晩だけ。】
3:えんぽ
2011/04/29(金) 07:15:28.91 ID:/0vcgqHAO
アキト「ルリちゃん。祝ってくれてありがと。」
不意に声をかけられ上手く言葉が出ない。笑わなきゃ。祝わなくちゃ。
でも、喉も表情も金縛りにあったかの様に動けない。
アキトさんが、にっこり笑って。
4:えんぽ
2011/04/29(金) 07:18:47.53 ID:/0vcgqHAO
アキト「それじゃ、みんなに挨拶に回るかな、またね。」
にっこり微笑んで、隣のテーブルへ向かっていく。
しばらくの間を開け。
5:えんぽ
2011/04/29(金) 07:23:36.00 ID:/0vcgqHAO
表情と言葉に嘘偽りが無い。
それは爽やかなまでの正直さと捉えるか、うざったさを感じるかは、受け取る人や時によって違う。ただ、今は、その全身から滲み出る幸せを祝福したいと思う。
ルリ「艦長。おめでとうございます。」
ユリカ「うん。ルリちゃん有難う。じゃ、またね。」
6:えんぽ
2011/04/29(金) 07:26:36.04 ID:/0vcgqHAO
気付けば二人が新婚旅行に向かう艇に乗り込んで行く。
(止めなきゃ。)
頭とは裏腹に声も体も動かない。二人は【無事】乗り込んでいった。
7:えんぽ
2011/04/29(金) 07:32:02.42 ID:/0vcgqHAO
〜〜〜〜〜〜〜〜
そこで、目が覚める。
ルリ「夢か。」
一人ぽつり呟く。
何度目だろう?最近同じ夢、しかも悪夢ばかり見る。
8:えんぽ
2011/04/29(金) 07:32:59.07 ID:/0vcgqHAO
悪夢を見たなんて、一つも滲ませず、オペレーター席に向かう。
アキト「ルリちゃん。おはよ。」
微笑む顔に先程の悪夢を思い起こし、顔が苦みそうになる。それをじっとこらえて。
ルリ「テンカワさん。おはようございます。」
9:えんぽ
2011/04/29(金) 07:38:23.38 ID:/0vcgqHAO
結婚式から爆発まで細かい台詞に差異はあれど、同じ夢を見出したのは一週間くらい前。最初は【へんな夢】程度だったけど、あの轟音だけは最初から耳にへばり付いて目が覚める。
メグミさんと付き合い、別れたりした直後なアキトさんが、真っ直ぐ結婚するとは思えないけど。あの夢には嫌なくらい真実味がある。
その日は大きな事件も無く勤務は終わり、床に着く。(今日は夢を見ません様に。)祈る様な気持ちで眠りについた。
10:えんぽ
2011/04/29(金) 07:40:13.94 ID:/0vcgqHAO
アキトさんが、部屋に向かって歩いている。(生きてる、良かった。)ふと、涙が溢れる。
アキト「どうした?ルリちゃん。」
声が慌てている。涙を見られたみたい。
11:えんぽ
2011/04/29(金) 07:41:30.17 ID:/0vcgqHAO
私の深刻な表情を読み取ってか。
アキト「ルリちゃん。悪夢を見たんならホットココアで落ち着くのが一番だよ。俺が作るから部屋においで。」
優しく微笑むアキトさんは、夢の中と同じに見える。
その笑顔に導かれる様に無言で頷き、アキトさんの部屋へと入った。
12:えんぽ
2011/04/29(金) 07:42:52.60 ID:/0vcgqHAO
アキト「熱いから気を付けてね。」
ルリ「有難うございます。」
取手付きの白い大きなマグカップに入った茶褐色のそれは、美味しそうな湯気を立てている。甘い匂いもする。(美味しそう。)ゆっくり一口すする。
(美味しい。優しい味がする。アキトさんみたい。)
13:えんぽ
2011/04/29(金) 07:43:59.75 ID:/0vcgqHAO
アキト「子供の頃、怖い夢を見た時に、ホットココアを作ってくれてたんだ。」
アキトさんは凄く悲しそうな目をして、遠くを見つめてる。
(御両親のことを思い出させちゃったかな?)申し訳なく思う。
息を呑み。
14:えんぽ
2011/04/29(金) 07:46:03.76 ID:/0vcgqHAO
ルリ「最近、同じ夢ばかり、しかも怖い夢を見るんです。今日もついさっきまで。」
アキト「なるほど。それは辛いのは分かるけど、ここで寝るのは、まずいよ。ミナトさんとかユリカに頼んだら?」
ルリ「テンカワさんしか、アキトさんしか頼れないんです。」
15:えんぽ
2011/04/29(金) 07:47:11.19 ID:/0vcgqHAO
アキト「よし、分かった。俺のベッドで良ければ使ってよ。布団もシーツも新しいからさ。」
ルリ「有難うございます。」
(使い古しでも構わないのに。)
16:えんぽ
2011/04/29(金) 07:48:21.48 ID:/0vcgqHAO
〜〜〜〜〜〜
チュンチュン(実際は鳴いてません。)
(朝?夢、見なかったな。)
手に感触を覚える。アキトさんが、ベッドにもたれかかる様に寝ている。(そっか、昨日は一緒に過ごしたんだ。)
手はしっかりと私の手を握り締めている。(有難うアキトさん。)
17:えんぽ
2011/04/29(金) 07:49:31.31 ID:/0vcgqHAO
アキト「る、ルリちゃん。あ、そうか。昨日は。」
ルリ「ご迷惑をおかけしました。」
アキト「迷惑なんかじゃないよ。ルリちゃんは、もっと俺達に甘えて良いんだよ。それより良く寝れた?」
18:えんぽ
2011/04/29(金) 07:50:52.92 ID:/0vcgqHAO
ルリ「もし、何かあれば、自分で解決しないで下さい。私達、ナデシコクルーを信用して下さい。迷惑だなんて絶対に思いませんから。どんなことになろうとアキトさんはアキトさんで、ナデシコはナデシコです。
その代わり、私もちゃんと甘えますから。」
なんか、これを伝えとかないと大変なことになる気がする。抱え込みやすいアキトさんを案じる不可思議な危惧。不確定な自信。
アキト「分かった。約束するよ。ルリちゃんも甘えていいんだからね?」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/04/29(金) 07:51:09.66 ID:x+3bL0DL0
ナデシコとか懐かしいなぁ……。
スパロボだとチートに近いスペックだよな。
マップ兵器とかバリアフィールドとか。
>>1
20:えんぽ
2011/04/29(金) 07:52:43.90 ID:/0vcgqHAO
〜〜〜あとがきにかえて〜〜〜
ナデシコの、映画や漫画で起こる、何となく安っぽい泥沼は好きじゃ無かったりします。やっぱり、愛ってのは純じゃなきゃやだろ?慰めは体でなく魂にしな。
なんて思いつつ、あの映画が私には消化しきれず、あの悲劇を起こさない方法は無いかと。
こんなSSを書きました。映画の続編を勝手に書いてる内に先手は打てないかと、こんな作品を書いてみました。
21:えんぽ
2011/04/29(金) 08:09:46.44 ID:/0vcgqHAO
>>19
有難うございます。頑張ります。
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