124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(高知県)[saga]
2011/11/10(木) 06:43:13.16 ID:MpMKe0J20
男「……こんなもので良いか?」
錬金弟子「不器用ですね」
男「何を言うか。俺は科学者だ。精密機械をごまんと扱っている」
錬金弟子「精密機械……ですか?」
錬金弟子「それがどのようなものかはわかりませんが、私が言ってるのは包帯ですよ」
男「……わかってるよ」
錬金弟子「まぁ、そんなもので良いでしょう」
錬金弟子「では男さんも休んでください。客間に案内しますので」
男「ああ」
男「……ちょっと良いかな?」
錬金弟子「なんです?」
男「錬金兄弟子さんの事なんだけど」
錬金弟子「……」
男「俺が……いや、誰から見ても錬金弟子さんの執着はただ事ならないものだった」
男「どうしてか、聞いても良いかな?」
錬金弟子「そんな事を聞いてどうするつもりですか?」
男「ちょっとした好奇心だよ。別に答えなくても――」
錬金弟子「大した事じゃないんです」
錬金弟子「私達はこんな辺鄙なところで過ごしてきました。だから、関わりと言えば師匠と兄さんくらいのものだったんです」
錬金弟子「ただ、家族みたいなものなんですよ。私にとっては。それに――」
男「……」
錬金弟子「兄さんは私にとても優しく接してくれたんです。いつでも。私はそんな兄さんが大好きだった」
錬金弟子「本当に、それだけなんですよ」ニコリ
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