184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/02/09(木) 02:56:24.37 ID:jwdCCwlT0
少女「ねぇ、本当にこっちであってるの?」
盗賊「間違いねぇよ」
少女「どこからそんな自信が沸いてくるのよ……」
盗賊「直感だな」
少女「ちょっと、そんな怖い事言わないで!」
盗賊「経験も直感の一つってこった」
少女「な、なんだ……そういう意味……」
盗賊「とは言っても、そろそろだと思うんだが……あぁ、あった」
少女「鉄格子?」
盗賊「ああ。ここから先は普通の清掃屋じゃあ通れねぇんだ」
少女「じゃあ、この向こうは王宮に繋がってるんだ」
盗賊「物わかりがよくなってきたじゃねぇか」
少女「でも鉄格子が――」
スポッ
少女「――あ」
盗賊「見ての通り、十分人が通れるくれぇに抜けるんだ、この格子」スポッ スポッ
少女「なんで?」
盗賊「清掃屋は鉄格子に触れねぇし……。まぁ、なんでこうなってるのかって言うのもよくわかんねぇが」
少女「なんで知ってるの?」
盗賊「ああ。ちょっと噂で聞いただけだな。普通ならこんな場所に来る人もいねぇだろうし」
少女「……こんなに簡単に入れて、ここの王宮大丈夫なの?」
盗賊「こまけぇこたぁいいんだよ」
少女「はぁ……そうだね。先に進もう」
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