25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/06/26(日) 04:56:57.43 ID:YAvlMYuA0
〜 〜
勇者「錬金師さんの弟子であることを逆手に取る?」
男「その通り」
男「重要なのは、錬金師さんはどのように弟子を育てたかなんだ」
勇者「どういう事だ?」
男「錬金師さんは、恐らく短縮詠唱を教えていない」
男「短縮詠唱だと、通常の詩編詠唱よりも汎用性が低くなるからなんだ」
勇者「しかし……」
男「思い出してくれ。錬金弟子さんが短縮詠唱を使った所を、今まで見た事あるか?」
勇者「確かにないが、俺達と知り合ってからまだあまり経ってないぞ」
男「そうなんだが、それを仮定とせずに最初からまともに戦うのは効率が悪い気がする」
男「だから、まず様子を見よう。確定すれば、こっちは勝ったも同然だ」
〜 〜
男「どうやら、俺の仮定は真であるようだ」
勇者「詩篇の詠唱中、詠唱者は集中しなければならない」
勇者「その中で、攻撃を掠らせたりギリギリを狙われたりすれば、集中力も途切れる」
勇者「つまり、詠唱も途切れさせざるを得ない」
男「俺も本で読んだことがある。詠唱中は始終集中しなければならないんだって?」
男「百戦錬磨の熟練者ならまだしも、戦闘経験の薄い人ならば簡単に集中力も途切れるだろうな」
錬金弟子「――くっ」
勇者「諦めるんだ、錬金弟子さん」
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