260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/05/24(木) 21:13:10.79 ID:v8pi691c0
少女「……」
盗賊「どうなんだ」
少女「……よくわかったね、ミスター・シーフ」
盗賊「まぁ、あんなやり方は並の所じゃ教えてねぇだろうし、俺も初めてだったんでな」
盗賊「全く、何が初対面だ。嘘言いやがって」
少女「別に良いでしょ。闘技場でも今日この場でも――」
盗賊「敵同士だからな」
少女「よくわかってるね」
盗賊「わかりやすいってのは良いもんだ」
少女「……今日も勝たせてもらうよ」ザッ
盗賊「生憎だが――」シュッ
ザクッ
少女「っ!?」
盗賊「ほう。傷を負っても声一つ上げねぇのか。凄ぇな」
少女「……ナイフを投げてくるなんて、油断したよ。でも一発で仕留めるべきだったね。あたしはまだ十分に動けるよ」
少女「今、あんたは武器を持ってない。あたしの勝ちだね」
盗賊「流石俺の認めた女だ。そうでなけりゃ困る」
少女「……え? な、何を言って……!」
盗賊「だが――」
ジャラ…
少女「な……」
盗賊「短剣ならいくらでもあるんでな。俺の勝ちだ」
盗賊「闘技場では本調子じゃなかったんだよ。武器が限られてたからな。だが今は違う。そして――」
盗賊「てめぇの弱点は遠距離だ。そうだろ?」
903Res/728.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。