311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/07/25(水) 03:33:54.77 ID:E5XK1pOQ0
「な、なんだよ……」
??「すみません。道を開けて下さい」
「どういう事なんだ?」
「あんた達なんだよ」
「仮にも葬式だぞ。汚ぇ服しやがって……」
?「服とかどうでもいいの。旅の帰りなんだから」
?「ほら、それより早く開ける! 早く動く!」パンパンッ
勇者「……あ」
盗賊「どうした? あの連中を知ってるのか?」
勇者「いや、最後に会った時とは随分違うが、面影が十分ある」
勇者「多分、白姫だ、あれ」
白姫「ん? 誰か呼んだ?」キョロキョロ
白姫「――あ」
勇者「あ……」
盗賊「こっち見てるぞ。どうするんだ?」
勇者「どうするも何も……」
白姫「従者、時計までの道の確保任せたわ」
従者「えぇ!?」
白姫「四の五の言わずやって。私、少し寄り道するから」
従者「寄り道って……あぁ、もしかして。はい、わかりました」
従者「皆さん、道を開けて通して下さい。すみません、通して下さい!」
白姫「……」スタスタ
「あそこにいるの、勇者様じゃないか?」
「一人が勇者様に近付いていってる? なんで?」
白姫「……勇者ね?」
勇者「まさかとは思うが、白姫だな」
白姫「ええ。久しぶりね」
勇者「何年ぶりだ? 十年? 二十年?」
白姫「そんなに経ってないわよ。精々、八年ってとこ?」
勇者「まぁ、久しぶりには変わりないか。いや、ここは『お帰り』と言う所か」
白姫「帰ってくるのも久しぶりだしね。ええ、ただいま」
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