322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/07/29(日) 17:32:42.57 ID:nYVdiYJY0
女「それで、用事は何でしょうか、魔王様」
魔王「もう側近はおらん。呼び方を戻しても良いのではないか?」
女「こういうのは癖を付けておいた方が丁度良いんですよ。それにいつどこで誰が聞き耳を立てているかもわかりませんし」
魔王「うむ……そう言うなら致し方ない」
魔王「それで、頼みたい事なのだがな。本の翻訳を頼みたいのだ」
女「もしかして、先日白の国の王宮で盗んだあれですか?」
魔王「うむ」
女「帰ってから意気込んで『この程度我に掛かればどうという事はない!』と言ってそのまま自室に持って行った、あれですか?」
魔王「……う、む」
女「はぁ、仕方ないですね。でも期待はしないで下さい」
女「私だってあの古代語を習得出来ている自信がありません。こういうのは公爵さんの方が適任じゃないですか?」
魔王「白公か……。いや、あやつとの接触は出来るだけ避けるべきだと思うてな」
女「そんなの魔王様にかかれば揉み消せるでしょう。今までみたいに」
魔王「やり過ぎるのは、上手い手とは言えぬ。だろう?」
女「そうですね。白国王様を殺した事も、そうです」
魔王「……時には、手際を考える余裕もないのだ」
女「そう言えば、白の国の時期王様が決まったそうですね。白国王の娘さんの、白姫って言う人」
女「望み通りの結果ですか?」
魔王「まぁな」
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