353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/09/25(火) 23:50:15.35 ID:L3ZHjJk/0
騎士「今日はこの道か」
勇者「ああ。今日は半時程で復路につこうと思うのだけど……」
勇者「誰かさんがまた先行しなければ良いのだが」ギロ
白姫「き、気を付けるってば……」
友「しかし、また山に近付いたな」
勇者「近付いたって言うか、もう山の麓を通る道だな」
友「おぉ、危ない危ない」
勇者「入らなけりゃ良い話だ。問題ない」
騎士「だがな……白の国の精鋭を集めれば退治も出来るだろうに」
友「それは、誰もが思う事だけどな」
白姫「あの山の魔物はとても強大とは聞きますが、こちらが何もしなければ向こうも何もしてこないし」
白姫「父上も大臣も言ってるわ。アレは手を出さない限り無害だって」
友「焚き火の薪を拾うなかれ。無駄に犠牲は出せないよ」
騎士「わかっているさ。腑に落ちないだけでな」
ガラガラガラ…
剣士「ねぇ、勇者様、あれ」
勇者「行商人か。どうした、剣士?」
剣士「今までの調査でもいっぱい魔物倒したのに、商人の人達はどうやって色んなところ行き来してるの?」
勇者「あぁ、それか。魔物の多くは遭遇した時の敵愾性が高いだけで、基本的に普通の動物と変わらない」
勇者「だから鈴や大きな音の鳴るものを身に付けていれば向こうから近付かない、ってのは前に話したな」
剣士「うん」
勇者「行商人にとって荷馬車自体がそれに当たる」
剣士「そうなんだ。でも寄ってくる魔物もいるよね? 音に怯まないのとか、馬の臭いに寄ってくるのとか」
勇者「そういう時は行商人は逃げるか戦う」
剣士「戦うの? 兵士じゃないのに?」
勇者「行商人はリスクの大きい仕事なんだ。だから商会で戦い方を教わっている。らしい」
友「準備は良いか、勇者?」
勇者「ああ。剣士、話は歩きながらしようか」
剣士「うん」
903Res/728.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。